13.ブラジルへの帰還
14.労働者党の選挙応援のつもりが・・・
15.議員になることで生まれる、
フォーラムシアターの新しい可能性
15.まで図解を作成した後、まだもう少し書きたいことはあるのですが、図解するエネルギーがないので文章で続けます
法律制定演劇(法案起草演劇)の誕生
ボアールは、リオデジャネイロ市会議員になり、有給スタッフの半分を演劇関係者にして、市内各地でさまざまなコミュニティの問題についてフォーラムシアターを行い、浮かび上がってきた解決策を実現するためには新しい法律(条例)が必要だ、という場合、法律関係のスタッフとともに法案にまとめ、議会に提出する・・・という活動を始めました
実際に議会で可決され、法律として制定されたものもあります
制定されるかどうかは、議会にかかっているため、演劇でできるのは「法案の起草」まで・・・というのが実情ですが、演劇の新たな可能性が広がったと言えるでしょう。
制定された条例の1つは、ブラジルの自治体レベルでは初めての、「犯罪の目撃者を保護する条例」だったとのことです。
成果に手応えを感じ、ボアールは2期目の選挙を戦い、当選確実だと思われていましたが、まさかの落選をしてしまいます。
当選するつもりがなかった時に当選し、当選する気満々だった時に落選してしまったのは皮肉ですが、「法律制定演劇」は、議員ではなくなった後も、コミュニティの声を法案や政策提言の形にまとめるものとして、ブラジルから世界各地に広がって続いています